100年前の悪夢再び?GoToキャンペーンで日本経済が危機に

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政府による観光振興策「GoToキャンペーン」が2020年7月22日にスタートする。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に伴う、政府の緊急事態宣言によるゴールデンウィーク期間中の観光自粛で大きな打撃を受けた観光業界を救済する取り組みだ。旅行需要が高まる夏休みに向け、国内観光需要の喚起を図る。

感染再拡大下での「GoToキャンペーン」

国は第1次補正予算で1兆6794億円を計上し、総額1兆1000億円で旅行商品を最大で半額補助する「Go To Travelキャンペーン」のほか、飲食代の2割を補助する「Go To Eatキャンペーン」、イベントなどの入場料を2割補助する「Go To Eventキャンペーン」などを展開する。

しかし、東京都では7月10日に過去最高となる243人の新規感染者が判明。14日も143人の新規感染が報告された。さらに、これまでは密接な距離での飲食やサービスなどを提供する「夜の街」にとどまっていた新規感染が、劇場や保育園、福祉施設、病院などへと拡大しており、多数の市民に感染リスクが高まっている。

そのため感染が拡大している東京圏や関西圏から無症状の感染者が大量に流入すると、新型コロナ感染の第2波を起こしかねないとの懸念の声もあがっている。「人の移動」は感染症拡大の最も大きな要因だからだ。

同様の事例はおよそ100年前に発生したスペイン・インフルエンザ(スペイン風邪)のパンデミック(世界的流行)でもあった。

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