太陽光発電のアンフィニが破産 負債総額86億円

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※画像はイメージです

~PV事業のスポンサーが選定できず民事再生廃止に~

 2021年10月6日、東京地裁より民事再生手続き開始決定を受けていたアンフィニ(株)(TSR企業コード:575522283、法人番号:2120101009785、大阪市浪速区湊町1-4-38、登記上:堺市堺区熊野町東1-1-2、設立1995(平成7)年12月、資本金2億4400万円、代表取締役:親川智行氏ほか1名)は4月13日、再生手続廃止決定および保全管理命令を受けた。今後破産に移行する。保全管理人には監督委員の髙木裕康弁護士(東京丸の内法律事務所、東京都千代田区丸の内3-3-1)が選任されている。
 負債総額は86億8764万円(民事再生法申請時点)。

 太陽光発電機器製造および、電力販売を手掛けていた。2017年3月期は売上高165億9765万円をあげていたが、その後の事業環境の変化に加え、2021年1月以降は電力需給がひっ迫し、インバランス料金の負担などで電力小売事業の採算も悪化。2021年3月期は売上高が53億4677万円にまで減少し14億2586万円の当期純損失を計上した結果、11億3026万円の債務超過に転落した。
 インバランス料金の分割返済や金融機関へのリスケ要請などで資金繰り緩和に努めていたが、限界に達し2021年9月30日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けていた。
 その後、スポンサー選定による再建を進めていたが、福島工場におけるPV事業(太陽光発電関連製品・商品の製造販売業)について、昨今の太陽光発電事業を巡る厳しい環境下で、再生計画策定に必要な弁済原資を確保できるスポンサーの選定に至らず、再生計画案作成の見込みがないことが明らかになったため、今回の措置となった。
 なお、PPA(電力販売契約)事業は2022年2月14日付で(株)ファラデー(TSR企業コード:138550522、法人番号:2120001236067、大阪市中央区)が、PPS(小売電気)事業は同月15日付でJapan電力(株)(旧:(株)おトクでんき、TSR企業コード:575372222、法人番号:2120002067081、東京都豊島区)がそれぞれスポンサーとして吸収分割により承継しており、現在も営業を継続している。
 今後、太陽光発電設備のメンテナンス事業を(株)ジャパンホームズ(TSR企業コード:692893652、法人番号:7120101064322、堺市堺区)が承継する予定。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

東京商工リサーチ

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