「広島平和の鐘」などを製作 老舗最大手の「老子製作所」が民事再生へ

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~江戸中期創業、梵鐘製造の老舗~

(株)老子製作所(TSR企業コード:590007238、法人番号:8230001009778、高岡市戸出栄町47-1、設立1946(昭和21)年4月、資本金1250万円、老子祥平社長)は6月28日、富山地裁高岡支部に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は斉藤寿雄弁護士(斉藤・加藤法律事務所、高岡市広小路27-1、電話0766-23-3776)。
 負債総額は約10億6000万円。

江戸中期に創業。梵鐘、仏像、銅像、カリヨン、モニュメントなどの製造を主体に事業を展開。なかでも梵鐘製造業者として知名度が高く、国内シェアの約70%を占めているとされ、ピーク時の1991年3月期は売上高12億6600万円を計上していた。
 しかし、鋳物需要の減少に加えて、リーマン・ショック以降の景気悪化により売上高は減収をたどり、赤字を散発して債務超過に陥っていた。その後も業績は回復せず、2018年3月期で売上高は3億592万円に落ち込み、低迷が続いていた。
 こうしたなか、金融機関に借入の返済条件を変更するなどして凌いでいたが、自主再建を断念、今回の措置となった。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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