あさくま子会社、日本料理の竹若が破産申請
都内で日本料理・寿司店を展開していた竹若は7月14日、東京地裁に破産を申請することを決定した。親会社のあさくま<7678>などが発表した。負債総額は約9億9700万円。
~月刊「マリンダイビング」出版やダイビングツアーの企画を手掛ける~
(株)水中造形センター(TSR企業コード:291362397、法人番号:5010001020256、千代田区麹町1-7、設立1977(昭和52)年12月、資本金4800万円、舘石哲見社長)は7月12日までに事業を停止し、破産手続きを宮之原陽一弁護士(宮之原法律事務所、千代田区平河町2-16-5、電話03-6869-7171)に一任した。7月中をめどに破産を申請する予定。
負債総額は債権者約100名のほか、定期購読の債権者数百名に対して約2億円。
スキューバダイビング専門雑誌の編集・発行のほか、旅行業も手掛け、ダイビングに最適な国や地域へのツアーなどを扱っていた。
出版部門は1969年創刊の月刊誌「マリンダイビング」を中心に、ガイドブックや写真集なども作成し、ダイビング愛好者の間では一定の知名度を有していた。
ダイビングブームなどもあって1990年代には年間売上高10億円以上をあげ、1997年9月期の売上高は約13億1000万円に達していたが、その後は出版不況や余暇の多様化などから減収となり、2009年9月期以降は売上高10億円を割り込んでいた。
こうしたなか、2020年に入ってからは「新型コロナウイルス」感染拡大に伴う外出自粛で旅行部門の売上が激減。ダイビングの機会がなくなったことで広告収入や雑誌の販売数も減少し、出版部門も大幅に減収となっていた。
2020年9月期には売上高が約3億9000万円まで減少、ノンバンクからの資金調達などで凌いできたが業況は急激に悪化。2021年にはウェブ媒体への注力や延期されたイベントの開催で挽回を図っていたが、支えきれず事業継続を断念した。
都内で日本料理・寿司店を展開していた竹若は7月14日、東京地裁に破産を申請することを決定した。親会社のあさくま<7678>などが発表した。負債総額は約9億9700万円。
電力管理システムのベンチャー、パネイルは5月18日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。負債総額は約61億円。
静岡の製紙大手・大興製紙が東京地裁に会社更生法の適用を申請し、同日、監督命令兼調査命令を受けた。負債総額は債権者310名に対して約140億800万円。レンゴーがスポンサー候補へ。