有利子負債は1兆円超、マレリが事業再生ADRを申請
マレリホールディングスは3月1日、事業再生実務家協会に事業再生ADRを申請した。2020年12月期現在の有利子負債合計(単体)は1兆1707億9300万円。取引金融機関は約30。
~独立系養豚業大手~
(株)長島ファーム(TSR企業コード:940075989、法人番号:4340001011801、出水郡長島町城川内2901-1、設立1978(昭和53)年7月、資本金9000万円、兒玉拓史社長)は3月2日、鹿児島地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全および監督命令を受けた。申請代理人は中西敏彰弁護士(北浜法律事務所・外国法共同事業、大阪府大阪市中央区北浜1-8-16、電話06-6202-1088)ほか3名。監督委員には寺田昭博弁護士(寺田法律事務所、鹿児島市新町5-18、電話099-227-2300)が選任された。
負債総額は約32億8600万円。
子豚の生産から肥育・出荷まで一貫体制で手掛け、飼料メーカーや農協などの系統に属さない独立系養豚業者としては、全国有数の業容を構築していた。出水郡長島町に複数の農場・豚舎、飼料配合施設を構えるほか、鉄工所も保有し、豚舎修繕工事なども自社で手掛けていた。また、出水市で焼肉店「焼肉松島」も経営していた。
2017年に豚舎の新設、2018年には約6億円をかけて分娩舎の新設や付帯飼料調整施設の補修、2019年には約3億5000万円で母豚舎や肥育豚舎を新設するなど積極的に設備投資を行い、費用は補助金と借入金で賄っていた。
2020年10月期は売上高約24億円をあげていたが、2020年11月頃から豚の病気により出荷頭数が大幅に減少したうえ、豚・枝肉相場の下落によって売上高が減少。飼料価格も高騰し、2021年10月期は大幅赤字となり、債務超過に陥った。
2022年4月以降は出荷頭数の増加を見込んでいるものの、それまでの資金繰りのめどが立たたないことから、スポンサーを選定して事業再建を図る目的で今回の措置となった。
マレリホールディングスは3月1日、事業再生実務家協会に事業再生ADRを申請した。2020年12月期現在の有利子負債合計(単体)は1兆1707億9300万円。取引金融機関は約30。
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