帝国ホテル 148億円の赤字へ=約2000億円強で帝国ホテル東京を建て替え
公開日付:2021.03.25
新型コロナウイルスの影響が重い(株)帝国ホテル(TSR企業コード: 291097006)は3月25日、これまで未定だった2021年3月期(連結)の当期純利益が148億円の赤字になりそうだと発表した。同時に、約2000億円から2500億円を投じ、三井不動産(株)(TSR企業コード:291023142)と共同で帝国ホテル東京の本館やタワー館などを建て替えることも発表した。
2021年3月期(連結)の業績予想は売上高217億円(前期実績545億5800万円)、当期純利益148億円の赤字(同24億400万円の黒字)と赤字に転落する見通し。新型コロナの影響と、帝国ホテル大阪の減損と帝国ホテル東京の建て替えに伴う損失計上が響く。
帝国ホテル東京は、日本の迎賓館の役割を担い1890年に開業。数度の建て替えをこれまで実施していたが、現在の本館建物は竣工から50年、タワー館も38年が経過していた。顧客の利用環境を絶やさず、帝国ホテルの歴史も継承するため、建て替え期間中も帝国ホテル東京としてのホテル営業は継続する予定だ。
建て替え実施時期は新本館が2031年度~2036年度、新タワー館が2024年度~2030年度を予定し、建て替え後は新本館がグランドホテル、新タワー館がオフィス、商業、サービスアパートメント等を計画している。
ミクシィは3月22日、英国風PUBを運営するHUB(ハブ)に総額約15.5億円を出資し、持分法適用会社にすると発表した。ミクシィはロイヤルホールディングスが保有しているハブの一部株式も譲受ける。