「太平洋クラブ」日本製鉄傘下企業から金乃台CCを取得 ゴルフ場売り上げは減少傾向

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写真はイメージです

ゴルフ場などの運営を手がける太平洋クラブ(東京都港区)は2021年5月1日に、日本製鉄傘下の日鉄日新ビジネスサービス(東京都中央区)からゴルフ場「金乃台カントリークラブ」(茨城県牛久市)の経営権を取得する。

同社傘下の19番目のコースとなるが、一つの会員権で全コースをメンバーとして利用できる共通会員制を導入せず、初めてとなる独立した運営を行うという。

大手のゴルフ場運営会社では、パシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)が、2020年12月に4ゴルフ場を、2021年2月にも1ゴルフ場をグループ化している。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ゴルフ場の売上高は2020年4月に大きく減少。同年夏ごろから回復傾向を示しているものの、コロナ以前から少子化やプレーヤーの高齢化などの基本的な問題を抱えており、厳しい経営環境下にある。

コロナ禍によって、大手運営会社の傘下に入るケースは今後も増えそうだ。

初の独立運営を採用

金乃台カントリークラブは1964年に開場したゴルフ場で、東京から車で1時間ほどの距離にある。フェアウェイが広く素直なホールが続く林間コースと、林越え池越えなどの変化に富んだコースからなる。

同社では56年の歴史と、立地条件や良質なコースに加え、会員を大切にする営業方針などに価値を感じ、かねてから交渉を進めていたという。取得価格は公表していない。

同社ではこれまで採用してきた共通会員制ではなく独立して運営する新しい取り組みに挑戦することで「新生金乃台カントリークラブを創造する」としている。

一方、145のゴルフ場を保有するPGMは、2020年12月に傘下に収めた4ゴルフ場と2021年2月に傘下に収めた1ゴルフ場の5ゴルフ場の名称を2021年4月1日に変更して運営する。

このうちの「PGM石岡ゴルフクラブ ジャック・ニクラウスゴルフコース(茨城県)」「PGM武蔵ゴルフクラブ(埼玉県)」「PGMマリアゴルフリンクス ピートダイゴルフコース(千葉県)」の3ゴルフ場に、「大宝塚ゴルフクラブ(兵庫県)」を加えた4ゴルフ場を、ハイグレードゴルフ場ブランドの「GRAND PGM(グランPGM)」として運営する。4ゴルフ場が加わることでグランPGMは16カ所となる。

売上高は前年同月比7.5%減少

経済産業省が行っているゴルフ場の動向調査(特定サービス産業動態統計)によると、2020年のゴルフ場の売上高は4月に前年同月比半分ほどにまで減少した後、徐々に回復し8月には前年実績並みにまで戻った。

ただ、その後の足取りは重く、2021年1月は前年同月比7.5%減の43億4900万円に留まった。利用者数も同様の傾向を示しており、2021年1月は同2.0%減の47万7557人となった。

経済産業省のゴルフ場の動向調査より

文:M&A Online編集部

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