第6回地ビールメーカー動向調査

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2015年1-8月の出荷量 前年同期より14.4%増

 77社の2015年1-8月の出荷量累計は8,693.4klで、2014年同期(7,601.1kl)から14.4%増加した。月別で増加率が最も高かったのは4月(前年同月比21.0%増)で、次いで1月(同19.0%増)、3月(同16.1%増)の順。夏場の需要期以外にも、ビアフェスなどイベントが年間を通じて開催されているほか、スーパーなど小売店への販路開拓に取り組み、出荷量を押し上げた。

 2015年1-8月の出荷量累計が100klを超えたのは前年の13社から6社増え19社になった。この19社のうち、18社が前年の出荷量を上回った。出荷量累計が100klを超えた19社の2015年1-8月出荷量合計は6,761.3klで、前年同期(5,702.0kl)から18.5%増加し、77社平均増加率の14.4%を上回った。出荷量が比較的多いメーカーは「飲食店・小売業者への販路拡大」、「継続的に製造設備の増強を実施した」など、製販両面の強化で着実に出荷量を増やしたことがわかった。

地区別増減率 北陸が急伸 北海道が半減

 77社の2015年1-8月の地区別出荷量は、9地区すべてが前年から増加した。増加率トップは四国で前年同期比34.3%(6.1kl増)。次いで、北陸が同26.8%(23.1kl増)、中部が同25.0%(204.9kl増)と続く。天候不順や観光客の減少が影響した近畿、九州を除く7地区は増加率が10%を超えた。

増加率トップの四国は集計対象企業が1社にとどまったが、増加した主な理由としては「飲食店、小売業者等の地ビール扱い店の増加」をあげている。また、前年2.1%の増加率にとどまった北陸は、北陸新幹線開業の余波で外販が増え、増加率は26.8%と急伸した。

一方、前年トップの増加率(20.2%)だった北海道は、夏場の長雨の影響などから観光客が減少し、増加率は11.9%に低下した。

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