【キャッシュフロー】金融機関目線の4つのアドバイス(1)
業績が良いということは、会計上(損益計算書の世界)で利益があがっていることとイコールではない。大企業と違って資金力の乏しい中小企業にはキャッシュフロー管理の感覚が必要だ。
大野 健司
| 2018/10/3
2018.10.03
金融機関が貸借対照表を見るときは、不良資産がないかを気にしている。不良資産とは貸借対照表に簿価で計上されているが、動かない(回転しない)資産で価値を生まない状態にあるものだ。
不良資産の代表的なものは、売掛債権(売掛金や受取手形)のうち回収ができないもの、不良在庫(死蔵在庫)、減価償却不足の設備、時価割れの資産(賃貸物件、ゴルフ会員権)、社長貸付金や仮払金・立替金等で内容が不透明で回収方針が不明確なもの、等である。
図1は売掛金の年齢調べという表である...
業績が良いということは、会計上(損益計算書の世界)で利益があがっていることとイコールではない。大企業と違って資金力の乏しい中小企業にはキャッシュフロー管理の感覚が必要だ。
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