年の瀬に2023年のM&Aを代表するビッグディールが発表された。日本製鉄<5401>によるUSスチールの買収だ。取引総額は年間でトップとなる約2兆円(141億ドル)。同社の歩みを振り返りながら、巨額のM&Aが誕生した背景に迫り、この先も考察する。
日本製鉄は1880年(明治13年)に洋式高炉を取り入れ、近代日本の製鉄所として操業した岩手県釜石の官営製鉄所、1901年(明治34)に創業した官営八幡製鉄所の流れをくむ日本最大の鉄鋼メーカー。その歴史は再編を繰り返しだった...
物流業界最大手の日本通運の持ち株会社であるNIPPON EXPRESSホールディングスが、中期経営計画の目標として掲げる「非連続な成長」の実現に向け一歩踏み出した。