施工不良問題に揺れる賃貸アパート大手、レオパレス21<8848>の株式について、英投資ファンドのオデイ・アセット・マネジメントが1.1%を買い増し、保有割合を12.14%に高めたことが1日分かった。オデイが同日提出した大量保有の変更報告書によると、2月14日に0.82%、同22日に0.28%を取得した。

1日のレオパレス株価は前日比18円高の259円で取引を終えた。2月18日には一時、200円を割り込んだが、その後は反発気味で推移している。

2月以降、4度の大量保有報告書提出

オデイが大量保有の変更報告書を提出するのは2月以降4度目だが、いずれもレオパレス株を買い増す内容。この間、米系投資ファンドのブラックロック・ジャパン、タイヨウ・ファンド・マネッジメントはレオパレス株を一部放出し保有割合を5%以下に下げ、スタンスの違いが鮮明になっている。

レオパレスが1300棟を超える物件で施工不良が確認されたことを発表したのは2月7日。2019年3月期の最終赤字幅は400億~380億円にのぼる見通しだ。

2月初めに500円台だった同社の株価は先行き不安を受け、200円近辺まで急落した。もともと同社の施工不良問題自体、昨年来くすぶっており、1年前に比べると、株価水準は4分の1という凋落ぶり。

こうした中で、レオパレス株に目をつけたのがオデイ。昨年8月下旬にオデイによる大量保有(所有割合5.02%)が判明した。昨年中に7.21%まで保有割合を高め、今年に入っても一貫して買い増しを進めている。

“逆張り”の背後にどんな思惑が…?

教科書通りだと、相場の流れに逆らって株式を安く仕入れる“逆張り”の投資スタンスといえる。ただ、信頼が失墜したレオパレスにとって経営立て直しは並大抵でない。それだけにオデイの思惑にがぜん注目が集まっている。

オデイはロンドンを本拠に置き、欧州を主体に活動する投資ファンド。レオパレス以外に日本での投資はどうかというと、2014年にDMG森精機の大量保有が判明している。

これまで日本で無名に近いオデイだが、レオパレスをめぐる今回の一件が本格的な日本株投資参戦への試金石となるのだろうか。

◎レオパレス21に関する大量保有報告書の提出状況(2019年以降)

提出日保有者保有割合
3/1英オデイ・アセット・マネジメント(1.10%増)12.14%
2/22野村證券(新規取得)5.46%
2/21ブラックロック・ジャパン(1.47%減)3.94%
2/20米タイヨウ・ファンド・マネッジメント(1.60%減)4.39%
2/19英オデイ・アセット・マネジメント(1.42%増)11.04%
2/14英オデイ・アセット・マネジメント(1.04%増)9.62%
2/12英オデイ・アセット・マネジメント(1.37%増)8.58%

文:M&A Online編集部