コンフォートホテルを運営するグリーンズが債務超過に転落

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コンフォートホテル横浜関内

高利益で安定的な経営を続けていた

グリーンズは高利益体質のホテル運営をしていました。新型コロナウイルス感染拡大が深刻化する前3期の営業利益率の平均は7.9%。藤田観光が運営するホテル事業の同時期の営業利益率の平均は6.0%です。

グリーンズは上場した2017年から出店ペースを上げ、客室数が急上昇しました。

■売上高と客室数の推移

2019年8月決算および中期経営計画説明資料より

観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、2019年の全国のビジネスホテルの客室稼働率は75.8%。2019年6月期のグリーンズの客室稼働率は82.1%でした。主力のコンフォートホテルは83.8%です。グリーンズは出店コストを抑え、高い客室稼働率を維持することを得意としていました。

しかし、コロナで環境は一変します。2020年6月期の客室稼働率は63.3%、2021年6月期は54.1%となりました。

グリーンズは債務超過を解消するため、大規模な資金調達を行います。2021年10月に日本政策投資銀行が出資をするDBJ飲食・宿泊支援ファンドを引受先として、A種優先株式を発行して60億円を調達します。一時的に債務超過は解消される見込みですが、ポイントはコロナ禍がどこまで続くのかということです。

グリーンズは日本のレジャーが2021年10月、ビジネス需要が2023年1月、インバウンドが2023年8月ごろに回復すると予想しています。

■セグメント別客室稼働率の推移予測

2021年6月期決算説明資料より

この予測通りに進めば、2023年6月期の業績は2019年6月期を上回ることになります。もし、コロナの影響が長引けば、出店した分の運営コスト負担が重くのしかかります。強気の姿勢を崩さず新規出店を続けるグリーンズの戦略が吉と出るか凶と出るか、注目が集まります。

文:麦とホップ@ビールを飲む理由

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

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