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【ヤマエグループホールディングス】2倍のM&A資金で急成長目指す

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2022年に傘下に収めたピザハット(東京・神田)

3期連増の増収増益に

では足元の業績はどうか。ヤマエの2023年3月期は売上高5879億8200万円で、前年度より16.7%増えた。

加工食品関連で、物流費、営業費、配送費、人件費などの削減に取り組むとともに価格改定を進めたほか、ピザハットの新規出店やデジタルを中心とした広告の強化、メニューの拡充などに取り組んだ。

さらに小麦粉、砂糖、食油、トウモロコシ、大豆などが大幅な値上げとなったほか、住宅関連でも販売価格の適正化などに取り組んだ結果、2ケタの増収となった。

経常利益は121億5600万円で、こちらは前年度比54.0%の大幅増益となった。増収効果に加え、業務の見直しや効率化に取り組んだ結果で、過去最高を更新した。ヤマエグループホールディングスとなった初年度の2022年3月期の増収増益に続き2年連続の増収増益だ。

2026年3月期を最終年とする3カ年計画の初年度となる2024年3月期は売上高6500億円、経常利益140億円を予想する。10.5%増収、15.2%の経常増益で、実現すれば3年連続の増収増益となる。

2024年3月期が予想通りに着地しても、2026年3月期までの残り2年間で売上高は700億円、経常利益は40億円の上積みが必要となる。ここはやはりM&Aの出番となりそうだ。

ヤマエグループホールディングスの業績推移
2024/3は予想、2026/3は計画

文:M&A Online

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