日本製鉄<5401>の米USスチール買収が大詰めを迎えている。残念ながら「破談」に向かってだ。近くバイデン米大統領が中止命令を出すと報じられ、差し止められる公算が大きい。表向きは「安全保障上の懸念」だが、11月に迫った大統領選対策であることは間違いない。この判断が対米M&Aに深刻な打撃を与えるのは必至だ。
日鉄は2023年12月にUSスチールを2024年4〜9月に子会社化すると発表した。しかし、タイミングが悪かった。すでに大統領選挙が迫っていたからだ...
英防衛大手BAEシステムズは17日、米容器メーカー、ボールの航空宇宙部門を現金約55億5000万ドルで買収することで合意したと発表した。
アクティビストが経営トップの交代を要求するケースが増えている。インサイティアによると、アクティビストファンドは昨年、米国企業60社に対して退任を要求した。M&A案件が低迷する中での戦術変更と言える。
11月15日、米化粧品大手エスティローダーは、米高級服飾ブランドのトムフォードを約28億ドルで買収することで合意したと発表した。同社にとって過去最大の買収案件となる。