OpenAIがアリゾナ州立大学と提携し、学界でのAI利用を拡大へ

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生成AIに懐疑的だった大学でも「ChatGPT」の導入が始まった(Photo By Reuters)

[ロイター]- 米マイクロソフトが支援するAI(人工知能)スタートアップの米OpenAIは、ChatGPTのパートナーシップ拡大のため、米アリゾナ州立大学(ASU)と契約を結んだ。同大学では「ChatGPT Enterprise」へのアクセスが可能になる。「ChatGPT Enterprise」は、より高いセキュリティーやプライバシー保護、高速アクセスを提供できる生成AIだ。

OpenAIによるChatGPTの人間のような応答が悪用されるのではないかという懸念を引き起こしたときの、学界における最初の警戒とは対照的な契約と言える。ASUのマイケル・クロウ学長は「ASUは拡張人工知能システムが今後も存続することを認識しており、それらが学生の学習を助ける素晴らしいツールになる可能性について楽観視している」と述べた。

OpenAIの教育分野への進出は、同社が昨年アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトおよびニュース出版社AP通信と提携した後に行われた。OpenAIのブラッド・ライトキャップCOO(最高執行責任者)は「私たちはASUから学び、高等教育におけるChatGPTの影響を拡大することに熱心に取り組んでる」と語った。

ASU は2月から、教職員を対象に最適な利用シナリオのアイデアを募るオープンチャレンジを実施する。

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