NEXT STORY
カフェ・ド・クリエが珈琲館とベローチェのC-Unitedに買収された理由
「珈琲館」や「ヴェローチェ」を運営jするC-Unitedが、「カフェドクリエ」を展開するポッカクリエイトの全株式を4月1日にサッポログループ食品から譲受します。C-Unitedは600店舗を運営するカフェチェーンへと成長します。
健康管理SaaS*¹「Growbase(グロウベース)」事業を手がけるウェルネス・コミュニケーションズ(東京都港区)は、投資ファンドのロングリーチグループ(香港を拠点とするロングリーチグループ・リミテッドや、東京を拠点するロングリーチグループから成る投資ファンド)の関連会社であるLHP Holdings, L.P.(東京都千代田区)からの出資を受け入れ、非連続成長も含めたさらなる事業拡大に乗り出した。
ファンドの知見を活かしたM&Aによって事業領域を拡げるとともに、同社自体のIPO(新規株式公開)も目指すという。事業の立ち上げ時から同社にかかわってきた松田泰秀代表取締役社長にビジョンをお聞きした。
(*¹SsaS:インターネットを介して必要な機能を必要な分だけ利用できるソフトウエア)
―ロングリーチグループの出資を受け入れられたのはなぜなのでしょうか。
資本政策については、ここ数カ月間いろんな議論を行ってきた。その結果、事業を急速に拡大するにはロングリーチグループが持つ情報やノウハウが必要との結論に至った。自力で一つひとつ新しい事業に取り組んでいたのでは時間がかかり過ぎる。M&Aによって時間を短縮して成長を加速したい。ただ、ヘルスケア分野は売り手が非常に少なく、対象企業を見つけるのが難しい。そこでロングリーチグループのサポートを期待している。
-具体的にはどのような連携を計画しているのですか。
近くM&Aを行う部署を作ることも検討しており、ロングリーチグループとの連携の一つとして、例えばこの部署に人を派遣してもらうなどの検討を進めていきたい。当面は、企業の人的資本や健康管理を支援するソフト・サービスを提供していたり、医療機関のバックオフィス業務にソフト・サービスを提供していたりするような、当社の「Growbase」の機能をさらに拡張できるサービスを展開されている企業のM&Aを考えていきたい。将来は、健康管理にかかわりが深いスポーツクラブやリラクゼーション、飲食などの分野の企業もグループに取り込みたい。さらにもっと先には海外企業も対象にしていきたい。健康作りを支援する企業グループとして国内だけでなく、海外でも活動する企業像を描いている。
-今回はほかにベルシステム24ホールディングスと伊藤忠テクノソリューションズの2社からの出資も受けられました。
ウェルネス・コミュニケーションズは伊藤忠商事の社内ベンチャーからスタートした会社で、新たに出資していただいた企業も伊藤忠グループの企業。これまでも当社のパートナー企業として事業で協業実績があり、出資をしていただくことで、一層関係を強化する方針だ。
これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。
「珈琲館」や「ヴェローチェ」を運営jするC-Unitedが、「カフェドクリエ」を展開するポッカクリエイトの全株式を4月1日にサッポログループ食品から譲受します。C-Unitedは600店舗を運営するカフェチェーンへと成長します。