エッジAIカメラで映像から顧客情報を分析する AWL<北海道大>-大学発ベンチャーの「起源」(81) 

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AWL(東京都千代田区)はエッジAI(人工知能を搭載したデバイス上で情報を処理する)カメラソリューションベンチャー。2016年6月にエーアイ・トウキョウ・ラボとして発足した。2015年に同大大学院情報科学研究院情報理工学専攻の川村秀憲教授との共同研究に取り組み、北海道大学発のベンチャーとしてディープラーニング技術の社会実装を目指している。

カメラの画像をエッジAIで的確に分析

2017年、北大内に開発拠点となる「AI HOKKAIDO LAB」を開設。2019年2月、現社名に変更した。現在は札幌市にも本社を構える。

同社が開発した「AWL Lite」は、簡単に装着できるデジタルサイネージ(電子看板)用AIカメラ。「どのような人物が通りかかるのか」「サイネージを見ているのか」などを、AIが画像データから分析している。

例えば子供が通りかかる時間帯には菓子や玩具の広告を優先的に表示するなど、広告効果の高い運用ができるのが強み。

デジタルサイネージがなくても、タブレット端末などにアプリをインストールすれば同様のサービスを受けられる。収集した画像データは分析後に消去され、プライバシーは保護されるという。このAIデジタルサイネージはエレベーターにも搭載され、全国で1万台の設置が決まっている。

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2023-05-06

B‐Lab(神戸市)は、水に溶けない物質を高濃度で水に溶かす技術を開発する甲南大学発ベンチャー。同大フロンティアサイエンス学部の甲元一也教授が自らの研究成果を実用化するため、2023年1月に設立。汎用性の高さで注目されるバイオベンチャーだ。

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