日本では韓国製のプチプラ(低価格)化粧品が人気だが、コロナ禍前には日本製の化粧品は品質と安全性の高さから外国人が割安なドラッグストアやディスカウントストアでまとめ買いする定番商品だった。
この傾向は入国制限解除で外国人旅行者が戻ってきても変わらないだろう。高級ブランド品と違い国産化粧品の価格は手頃で、富裕層だけでなく一般旅行者も日本土産に買っていく。購入する外国人観光客の人数は多く、人気の化粧品はあっという間に品切れになる可能性が高い。
高級ブランド品と違い、日常使いの化粧品はインバウンド消費で品切れになっても、国産メーカーが直ちに増産に入るだろう。ただ、入国制限撤廃直後の品薄と、実売価格の上昇は覚悟しておかなければならない。普段使っている化粧品は、買いだめをしておく方が良いだろう。
宿泊料金が1人1泊5万円を超える旅館やホテルを予約するなら、今のうちかもしれない。かつてこうした宿泊施設は富裕層の外国人観光客が利用していたが、円安で一般観光客の手にも届く料金になった。外国人の個人旅行が解禁されれば、高級旅館・ホテルはインバウンド予約で埋まることになりそうだ。
コロナ不況で観光地の宿泊施設数が減少していることから、インバウンド客で予約が一杯となり日本人が宿泊できなくなる可能性もある。とりわけ海外旅行客は早めに部屋を押さえるため、どうしても泊まりたければ、かなり早い段階での予約が必要になりそうだ。気が向いたから泊まりに行こうという旅行は難しくなるだろう。
空室率が下がれば、宿泊料金は値上がりする。次の大型連休には間に合わないかもしれないが、高級旅館やホテルに安く宿泊したいのなら、入国制限解除前の週末に予約を入れておきたい。高級スキーリゾートは、今が予約を入れる最後のチャンスだ。