ずっと第一線で活躍できる

-M&Aについてはどのような経験をお持ちですか。

鈴木 「商工会議所の時に後継者がいなくて困っている企業がたくさんありました。M&Aとは縁遠い小さな企業でも対象になるのだなと感じました。これからはこういうケースが増えていくだろうなと思います」

吉田 「私の実家も後継者がいないので、そういう問題があります。また、M&Aが非常に多い企業の監査をしていたので買収子会社の往査もありました。これからは国内だけでなく、海外企業を対象にしたM&Aが多くなるでしょうが、そこで問題なるのがPMI(Post Merger Integrationの略。M&A成立後の統合プロセスを指す)ではないでしょうか。特に武田薬品とシャイアーの話は大学院の講義でも注目されています。」

細田 「私は直接かかわっていませんが、働いていた会社は買収の前に行うデューデリジェンスをやっていました。日系企業が中国の会社を買うケースがよくありましたので、法務、税務などを調査していました。中国の企業の場合は外に出ている数字と実態が違っている場合がありますので、よく調べる必要があります」

-最後に、これから会計士を目指す若い人たちにアドバイスをお願いします。

細田 「勉強は大変ですが、受かれば資格となり、それは一生モノなので、ぜひがんばってほしいですね。会計士になったからといって、人間の中身が変わるわけではありませんが、世間的に認知されますし、世界も広がります。会社に勤めていると、いずれ中間管理職的なポストに就かなくてはいけませんが、私はそれが苦手です。会計士だとずっと第一線にいることができます。これも魅力の1つではないでしょうか」

鈴木 「資格がないと経営に関わりたいと思ってもお呼びがかかりません。私は40代ですが、会計士であることでこの歳になっても、転職先があります。女性でも男性と同等に働けますし、働き方も選べます」

吉田 「経営に踏み込んだり、働き方が選べるので、お薦めですね。女性はライフスタイルによって選択肢が限られています。ですが資格があれば結婚とか出産などでいったん仕事から離れても、再度就職でき自由な生き方ができます。勉強はきついですが、これを乗り越えれば、一生選択肢を多く持って生きていけます。みんなが遊んでいる2 、3年を我慢して頑張ってほしいと思います。ライフスタイルに変化が伴いやすい女性だからこそ、選択肢の一つとして公認会計士資格をお奨めします」

聞き手:M&A Online編集部 松本亮一