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「会計士は自由に生きられる」女性会計士3人が本音で語る

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3人の女性公認会計士。左から細田聖子さん、鈴木晴子さん、吉田由佳さん

土、日は休めるようになってきた

-仕事はどのような内容ですか。

吉田 「私は会計士になって8年目です。東京で4年、大阪で4年働きました。東京ではマザーズやJASDAQ上場やベンチャー企業の監査、不動産ファンド会社の財務経理も経験しました。その後、故郷の関西にUターンし、関西の上場企業監査を中心に経験しました。関西では出張が多かったので、全国の企業に往査することができました。」

鈴木 「私は5年間会計士をやっています。2014年に勤めていた監査法人をやめましたが、それまでは繁忙期は土、日も出勤していました。終電がなくなりタクシーで帰ることもありました。繁忙期以外でも平日は半分くらいが終電でした。体力的にきついことも多かったですが、監査チームメンバーの仲も良く、また、優秀な先輩や同期から学ぶことも多く、やりがいを持って楽しく働くことができました」

「この会社に入社したのは2008年でしたが、時間が経つほどに仕事の忙しさがひどくなっていきました。当時、男性の上司から言われたのは、マネージャーとかパートナーに昇格する女性の数が少ない。出産だとか体力的な問題で仕事を継続することを断念する女性が多い、とのことでした。ただ今は働き方改革の流れの中で、残業抑制もなされています。パソコンの電源が夜9時に切れ、土、日は一切使えないというところもあるようです」

病院経営に魅力を感じている鈴木晴子さん

-どのような将来計画をお持ちですか。

細田 「ちょっとした集まりやサークルに大変興味があって、いろんなところに参加しています。今、AI(人工知能)にすごく興味があって、先日エンジニア向けのセミナーに参加しました。これは趣味の世界ですが、こういった経験を重ねて、これからの自分の進む道を探ろうと思っています」

鈴木 「監査法人をやめた後、商工会議所に勤めました。売り上げを伸ばすといったような前向きな仕事がしたいと思ったからです。今年4月には、もう少し経営にかかわるような仕事がしたいと思い、今の税理士法人に所属しました。税務などの専門性を高めて独立するのか、また今病院の経営に携わっていますので、こちらの仕事を中心にするのか、今年1年間悩みたいと思っています」

吉田 「実家が飲食店なのでお客さんへのおもてなしについて相当たたき込まれました。監査の仕事は独立性の問題があり、それほどお客さんと近くなれないという矛盾が私の中にはありました。今の大学ではサービスだとか組織行動だとかいろんな分野の専門家が集まっていますので、一旦ここでリセットして勉強したいと思っています。将来的には経営者のそばで自分が何か価値を与えられる仕事、例えばCFO(最高財務責任者)とか、コンサルティングなどをしてみたいですね」

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