このように、11~13世紀のイベリア半島において、ユダヤ教徒、とりわけ宮廷ユダヤ人の知恵と財産は、キリスト教勢力がイスラム掃討運動を有利に進める中で必要不可欠なものだった。そして両者は常に緊張と対立、そしてキリスト教徒による一方的な迫害が散発し続けながらも「ギリギリの共存」を図っていったと筆者は考えている。
しかし、ユダヤ教徒の教義とキリスト教徒の教義には、根本的に相容れないことは言うまでもない...
イベリア半島諸王国はユダヤ教徒を国王隷属民として管理し、様々な宮廷業務-とりわけ資金調達業務に従事させた。これはユダヤ教徒の金融業としては「ホールセール」にあたる。その内容は単なる融資や貸付とは異なるものだった。それが「徴税請負人」である。
「金(ゴールド)」の発見という初期ビジネスモデル仮説が頓挫した中、トーマス・スマイスをはじめとするヴァージニア会社の投資家と経営者はどうしたのか。現代のスタートアップ用語でいうならば、どうハードピボット(事業転換)したのか。その行方を追う。
株式会社は経済資源の最適配分と成果の最適分配を実現し得るのか?日本でも深刻化している貧困問題や行き過ぎた格差が社会を不安定にするものであるならば、解決策は「ポエム的」株式会社論ではなく、会社法及びそれに関連する法律の改正でなくてはならない。