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利用して分かった!チャットGPTを使いこなせるのは大企業と技術者だけ

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(Photo By Reuters)

カネかスキルがなければ使えない生成AIの「落とし穴」

大量のデータを集めたり、購入したりするには多額の資金を投じなければならない。併せて独自の対話型AIを動かすには強力なコンピューティングパワーが必要となり、こちらも大きなコストがかかる。つまり大企業でなければ、期待される結果を引き出すことはできない。

完全ではないにせよ、ChatGPTのノイズを軽減する方法はある。それはAIが拾ってくるデータを絞り込むことだ。ChatGPTのAPI(ソフトウェアコンポーネント同士が互いに情報をやりとりするインタフェース)を自作することだ。

例えばニュースサイトから情報を得る場合は、同一サイトに掲載された広告や関連ニュース、他サイトへのリンクといったノイズになりうるデータを取り込まないようにAPIを作成する。これにより完璧とは言えないまでも、ある程度は「ノイズ」を除去したデータから回答を生成するようになる。ニッチな情報についても、回答の精度を向上することは可能だろう。

ただ、APIを作成するにはテクニカルな知識が不可欠だ。さほど高度ではないとはいえ、プログラミングのスキルが求められる。現時点では大企業のような資金力を持つか、IT技術者でなければ、生成AIを使いこなせない。

生成AIは間違った情報でも、もっともらしく見せる「文章力」の高さがあるだけに、誤った情報を入手する可能性もある。便利とはいえ、生成型AIを「素」のまま利用するリスクを十分に理解すべきだろう。

文:M&A Online

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