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主婦活用で派遣業界に新風 「ビースタイル」会長の三原邦彦さん

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ビースタイル 三原邦彦会長(東京・新宿の本社で)

時代がようやく追い付いてきた

ー企業側のワークスタイルの変化など、主婦活用をめぐる現状はどうですか。

この2~3年でようやく時代が追い付いてきたように感じる。会社設立当初はまず、主婦が優秀な労働力であること、つまり企業にとってどういう経済効果があるのかを説明するところから始めなければならなかった。フルタイム勤務を前提としていたため時短勤務への抵抗があり、顧客をつくるのに苦労した。それが最近はがらりと変わった。主婦活用について理解が進み、営業もやりやすくなった。

労働時間と成果が比例しないことが多くなったことも作用している。ウエブデザイナーなどはその典型で、単に時間をかければいい作品ができるわけではない。労働生産性の向上は能力や知識によるところが大きい。8時間フルタイムで働かなくても、6時間で同じ成果が出せる、そんな優秀な主婦がたくさんいる。主婦のライフスタイルの中で育児と仕事を両立できるよう、企業はワークスタイルを改善してもらいたい。

登録は30万人以上  「オフィス」に加え、「近所」の仕事も増える

ー現在、登録人数は既婚女性を中心に30万人を超えるそうですね。

導入企業は5000社以上。一般事務、営業事務から、アシスタント業務、OA操作、データ入力、コールセンターオペレーター業務まで多岐にわたり、なかには時給7000円というハイキャリアの求人もある。客先のニーズに合わせて週3日~5日の短時間、月末月初だけ、スポット(単発)など必要な業務量で活用できるので、コストを抑えられる。

当社のサービスの根本は顧客の採用ニーズに応えることにある。派遣、紹介にとどまらず、ウエブによる求人メディア(媒体)の運営を通じて全国で主婦人材の採用をサポートしている。

最近はオフィスワークだけでなく、子供の送り迎え、家事代行など自宅の近所でできる仕事も増やしている。民泊施設の掃除やカーシェアリング関連の仕事もある。さまざまなところで、主婦の労働参加が必要とされている。

ーハイキャリア人材というのは。

年収500万円以上、マーケティングや経理、財務、人事、広報など事務系スペシャリストとして働いてきた人が主体。幾度かの変遷を経て、現在では「スマートキャリア」のネーミングで、高スキルの人材を女性だけにとどまらず、男性も派遣している。会社を設立した2002年頃だったら、多分、こうしたサービスはできなかった。時代とともに、優秀で経験を積んだ女性が増えたということにほかならない。客先のニーズがあれば、派遣だけでなく、時短正社員として人材紹介している。

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