トップの座は入れ代わるのか「アルペン」と「ゼビオ」の攻防は

alt
写真はイメージです

アルペン<3028>とゼビオホールディングス(HD)<8281>のスポーツ用品販売大手2社の業績に明暗が現れてきた。

決算期が異なるうえ、前年同期の業績にも大きな差があるため、比較は難しいものの、アルペンが2021年11月4日に発表した2022年6月期第1四半期決算では、売上高が9%を超える減収となり、利益は70%を超える減益となった。

これに対しゼビオHDが11月12日に発表した2022年3月期第2四半期決算は17%を超える増収となり、利益は6-11倍もの大幅な増益となった。

両社ともに通期の業績は修正しておらず、売上高はアルペンが業界トップの2500億円(2022年6月期)、ゼビオHDが業界2位の2253億円(2022年3月期)の予想だ。トップの座が入れ替わる可能性はあるだろうか。

アルペン、70%を越える減益に

アルペンの2022年6月期第1四半期は、緊急事態宣言の発令と、天候不順の影響が大きく、売上高は前年同期比9.5%減の525億6800万円に留まった。

コロナ禍を機に増加した初心者層への対応を強化したことなどにより、ゴルフ用品の既存店売上高が前年実績を上回ったものの、競技・一般スポーツ用品は、緊急事態宣言の発令による部活動の縮小などの影響を強く受けたほか、スポーツライフスタイル用品も、天候不順により気温が低く推移したことで夏物が振るわず、いずれも低調に推移した。アウトドア用品の既存店売上高も需要期の8月に天候不順が続いたことが響き、前年実績を下回った。

利益については、緊急事態宣言や天候不順に伴い、値下げ販売を増やした影響で、売上総利益率が前年同期の42.62%から40.56%に低下したのに加え、販管費率も既存店の改装費などがかさみ前年同期の34.54%から38.49%に上昇した。この結果、営業利益は同76.8%減の10億8800万円に留まり、経常利益、当期利益も70%を超える減益を余儀なくされた。

【アルペンの業績推移】単位:億円、2022年6月期は予想、()内は前年度、前年同期比

2021年6月期 2022年6月期第1四半期 2022年6月期
売上高 2332.15(7.0%) 525.68(-9.5%) 2500(7.2%)
営業利益 150.88(3.65倍) 10.88(-76.8%) 175(16.0%)
経常利益 168.36(2.93倍) 15.32(-70.1%) 187.4(11.3%)
当期利益 107.73(633倍) 8.5(-74.8%) 115.6(7.3%)

NEXT STORY

広がりを見せる「初心者ゴルファー」の取り込み作戦とは

広がりを見せる「初心者ゴルファー」の取り込み作戦とは

2021/09/01

コロナ禍の中、新たにゴルフを始める若者たちのニーズを取り込もうと、スポーツ用品販売店や、用具メーカー、IT企業などに、さまざまな動きが広がってきた。どのような取り組みなのか。