M&A Online編集部です。iPhone誕生10周年のアップルがアイトラッキング(視線計測)技術のドイツ企業を買収しました。最新のテクノロジー関連のM&AについてTransCap代表のコンサルタント 坂崎昌平氏が米国シリコンバレーからレポートします。 

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iPhone誕生10周年のアップルがアイトラッキング技術のドイツ企業を密かに買収

アップルがSensoMotoric Instrumentsを買収

今年はiPhone誕生10周年ということで秋には大幅にモデルチェンジしたiPhone 8の発表が噂されています。先月さらにその先を行く新製品を予感させるM&Aのニュースがありました。

アップルがシェルカンパニーを使って密かにアイトラッキング技術のSensoMotoric Instruments(SMI)を買収したというものです。SMIは1991年に設立されたドイツ企業で従業員は50~60人とのことです。

アイトラッキングとは?

アイトラッキングは、センサとソフトウェアからなるマシンビジョンのシステムで瞳孔や角膜の反射をとらえて視線やその動きを追跡する技術です。デジタル機器のユーザインタフェースや脳の認知機能の診断やトレーニングに使われていて、その用途は、仮想現実(VR)/拡張現実(AR)、医療、マーケットリサーチ、安全運転支援、語学学習など多岐にわたっています。

グーグルもフェイスブックもアイトラッキング技術のスタートアップを買収

今回のSMIの買収はアップルにとって、iOS仮想現実アプリ開発プラットフォームのARKit、さらには新製品として噂されている、iPhoneと連動するスマートグラスに利用する狙いがあると考えられます。VR/ARヘッドセット向けアイトラッキング関連では、昨年10月にグーグルがEyefluenceを、今年1月にフェイスブックがThe Eye Tribeを買収しています。

アップルによる最近のM&Aまとめ

アップルによる最近のM&Aをみると、人工知能アシスタントSiriのバックエンドにつながるデータ解析や機械学習のスタートアップが目立ちます。SMIのようなユーザインタフェース関連では、ユーザ顔認証のRealFace、AR(モノ認識)技術のFlyby Media、感情(表情)認識のEmotientなどがあります。

iPhone歴代No.1は?(私見)

iPhoneのモデルを比較する。
(画像)Apple公式サイトより引用

私が歴代のiPhoneのなかで一番気に入っていたのは3Gsです。小さくて丸っこくて手のひらにフィットするところがよかった。ポケットからはみだすような大きいスマホは持ち歩く気がしません。最新技術を使って3Gsの復刻版を出して欲しいとさえ思っています。実現しそうにないので次善の策としてiPhone SEを使い続けることになりそうです。