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インテルの自動車関連ビジネスとM&Aまとめ

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[アメリカ/シリコンバレー] 2017.3.31公開

インテルがモービルアイを買収

日本のメディアでも報道されているように、車載半導体の分野でインテルがモービルアイを$15.3Bで買収しました。モービルアイは自動運転車や安全運転支援システム(ADAS)向けのマシンビジョン・システム・オン・チップを開発しています。

今回の取引についてはM&A Onlineでも先行記事がありますのでこちら*をご参照ください。ここではIntelの自動車関連ビジネスとM&Aについて簡単にまとめてみたいと思います。
* M&A Onlineの関連記事「インテルがモービルアイを153億ドルで買収」

インテルの自動車関連ビジネス

Photo by Pascal Volk

インテルの自動車関連ビジネス強化の大きな動きは2009年のウィンドリバーの買収に遡ると思われます。ウィンドリバーは現在も組込ソフトウェアのリーダ企業で、LinuxベースのリアルタイムOSは信頼性に定評があり、自動車やネットワーク機器、産業機器に使わています。買収価格は$884Mでした。

さらにインテルは2015年にFPGA大手のアルテラを$16.7Bで買収します。FPGA(製造後に構成を設定できプログラムが可能な集積回路)は、データセンター向けプロセッサ、自動車向け組込システムなど、インテルの既存ビジネスを脅かしていただけではなく、今後の自動運転技術でも重要な役割を担っており、今から振り返っても非常に戦略的なM&Aだったことが分かります。

自動運転技術への取り組み

インテルは、パソコン市場が成熟して低迷するなかで、スマートフォン市場ではARMやクアルコムに出遅れ、その成長の波に乗り切れませんでした。その反省から、車載やIoT向けでは万全の体制で臨むべく、自社開発だけではなくM&Aやベンチャー投資にも積極的に取り組んでいます。

車載向けでは、機能安全、Over-the-airソフトウェア管理(無線通信でソフトウェアを更新する機能)、マシンビジョンを大きな柱として位置づけ、昨年すでに、コンピュータビジョン(画像認識ソフトウェア)のItseez、ビジョンプロセッサ(画像認識アクセレレータ)のMovidius、機械学習のNervanaを買収していました。

いずれも自動運転向けを含むマシンビジョンに関連するスタートアップですが、これらに加えてさらにモービルアイを買収した理由として、衝突事故防止システムの完成度や採用実績、自動運転車に関するBMWとの提携関係(インテルを含む3社での協業)などを評価したものと考えられます。

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