カリフォルニア工科大学の卒業式 & 最近の注目M&A案件(Amazon/Whole Foods、Snap/Placed、他)

カリフォルニア工科大学の卒業式;黒人女性初の宇宙飛行士のスピーチ

6月中旬ということで、ほとんどの学校が夏休みに入り、真夏のような日が続いています。5月下旬から6月中旬にかけては学年度末で、日本でいえば3月のような卒業シーズンです。

先週、炎天下の屋外で開催されたカリフォルニア工科大学の卒業式(Commencement)を見学しました。黒人女性初の宇宙飛行士となったDr. Mae C. Jemison(メイ・ジェミソン医師)のスピーチがあり、"Live deeply and look up"(深く生きよ、上を見よ)というメッセージが印象に残りました。

Amazonがオーガニック食品スーパーのWhole Foodsを買収

その当日、Amazonがオーガニック食品スーパーのWhole Foodsを買収するというニュースが流れました。日常生活にも影響しそうなM&Aということで卒業式に集まった人たちの雑談の話題にもなっていました。

AmazonFresh(オンライン食品スーパー事業)とのシナジー狙っているとのことで、本コーナーでも取り上げた小売業のEコマースシフトやEコマース企業のオフライン侵食の流れが加速しています。

参考記事:小売業のEコマースシフトと新たなオフライン店舗の試み
参考記事:EコマースのJet.Comをウォルマートが$3.3Bで買収 

SnapがIPO後の初M&A案件;モバイル広告効果測定のPlacedを買収

先日、今年3月にIPOしたメッセージングアプリのSnapがPlacedの買収を発表しました。株式公開してから初めてのM&A案件となります。

Placedは、登録されているモバイルユーザの位置情報データ解析に基づいて、モバイル広告による実店舗送客の効果測定サービスを提供しています。SnapにもSnap to Storeという同様のサービスがあり、今回の買収はその強化が狙いと考えられます。

Snapは、ライバル視するFacebookの猛烈な追随を受けており、また、四半期決算の数値がアナリストの期待を下回り、初日に急騰した株価もその後は低迷を続けています。Facebookは、自社のメッセンジャーアプリや買収したInstagramやWhatsappでSnapchatの機能を露骨に模倣しています。次なる成長分野と位置づける拡張現実(AR)でもお互いを意識した競争を繰り広げています。

モバイル広告によるマネタイズ強化

PlacedはSnapの傘下で独立した企業として運営されるそうですが、より緊密な協業により、Snapchatはモバイル広告の出稿先としての信頼性を高めることが期待できます。Snapchatのユーザを取り込むことができれば、Placedが解析できる位置情報データも増え、広告効果測定の精度も高まることでしょう。Snapにとってモバイル広告分野でのGoogleやFacebookの牙城の一角を崩す一手になるかもしれません。

そのSnapですが今週(6月19日)、大手メディア企業であるTime Warnerとの1億ドル相当のビジネス契約が発表されました。Time WarnerはSnapchatで配信するドラマやコメディのコンテンツを制作し、Snapchatで傘下のHBO、Turner、Warner Bros.の広告を打つそうです。Snapの株価は当日3%ほど上昇しました。