自動運転とIoTがベンチャー・テクノロジーM&Aをけん引
2016年の振り返り

年末ということで2016年のベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aについて各月の大型案件(買収価格が公表されていて$500M以上のもの)をまとめてみました。それぞれの記述は当時のままで、その後に状況や条件が変わっていたり、取引が成立しない場合もありますので、ご了承ください。

今年はCisco/JasperやGM/Cruiseから始まって、最近ではサムスン/HarmanやUber/Geometric Intelligenceなど、自動運転やIoT(モノのインターネット)関連のM&Aが活発だった印象があります。ソフトバンク/ARMやクアルコム/NXPに象徴されるように、大手半導体メーカのM&Aも目立ちました。スマートフォン市場が成熟するなかで、車載ビジネスやIoT関連の強化をテーマに、業界の再編が進んでいます。

自動運転やIoTのトレンドとも関係しますが、Google、Apple、Amazon、Facebookは、機械学習やデータ解析、現実拡張・仮想現実などの人材獲得を目的としたスタートアップ買収を数多く実行しました。GE、IBM、Cisco、オラクル、マイクロソフトもクラウド化、サービス化といった事業環境変化への対応を急ピッチで進めています。

Eコマース分野では、ウォルマート/Jet.comやユニリーバ/Dollar Shave Clubのように、既存の大手小売店チェーンやコンシューマ企業が買収によるデジタルチャネル強化に取り組んでいます。配車、食事宅配、旅行予約などサービス分野の新興企業によるグローバル展開をにらんだ買収も増えています。ライフサイエンス分野の大型案件としては、ファイザー/Medivation、Gilead/Nimbus、Medtronic/HeartWareなどがありました。