米シリコンバレーを中心とする海外のベンチャーおよびテクノロジー関連のM&A情報を、TransCap代表で現地在住のコンサルタント坂崎昌平氏がレポート! 次のビジネスが今動き出している。(隔週連載。9回目の今回は2016年7月4日週および7月11日週の動きをレポートします)

ハイライト: Google(グーグル)がMoodstocks、Anvato、Kifiを買収

 今月に入ってGoogleが3社のスタートアップを立て続けに買収しました。
 ・Moodstocks(物体・画像認識API;写真アプリのGoogle Photosとのシナジー)
 ・Anvato(ビデオ配信プラットフォーム;クラウドサービスのGoogle Cloud Platformとのシナジー)
 ・Kifi(リンクによる知識共有ツール;グループチャットのSpacesとのシナジー)

 各社がこれまで提供していたサービスは近日中に打ち切られる予定で、Googleのサービスの一部として取り込まれることになります。昨年夏の組織変更でAlphabet(アルファベット)の子会社となったGoogleに集約された、検索、広告、地図、YouTube(ビデオサービス)、Android(モバイルOS)を含む、稼いでいる本業を強化する動きとなっています。

 一方、先月あたりから、Googleが2013年に買収したBoston DynamicsとSchaftをトヨタ自動車に売却するのでは(交渉の大詰め段階)との報道も話題になっています。両社は二足歩行型のロボットを開発するベンチャー企業で、持株会社のAlphabetの直轄となったGoogle Xの子会社として、そのロボット部門(通称Replicant)の中核企業と目されていました。

 Googleが両社の売却を進めるに至った経緯としては、ロボット部門のリーダーだったAndy Rubin氏の退任、ロボット開発の方向性についての不満などが取り沙汰されています。Rubin氏は、Androidの開発責任者として知られ、Googleの経営幹部の一人でしたが、14年10月に退社して現在はベンチャーキャピタルに転身しています。