米シリコンバレーを中心とする海外のベンチャーおよびテクノロジー関連のM&A情報を、TransCap代表で現地在住のコンサルタント坂崎昌平氏がレポート! 次のビジネスが今動き出している。(隔週連載。4回目の今回は2016年4月25日週および5月2日週の動きをレポートします)

<ハイライト:オンライン大学のCapella EducationがHackbright AcademyとDevMountainを買収>

 オンライン大学のCapella Universityを運営するCapella Education Company(NASDAQ:CPLA;時価総額 623百万ドル)がHackbright AcademyとDevMountainの買収を発表しました(買収価格はそれぞれ18百万ドルと20百万ドル)。Capellaは、社会人向け遠隔教育で15年の歴史があり、現在は約3万8500人が在学しています。フルタイムの学生に戻る経済的な負担を避けつつ、学士号、修士号、博士号といった学位を取得して、キャリアチェンジやキャリアアップを目指す人が利用しています。今回の買収は、人材ニーズが大きいソフトウェア業界で即戦力となる職業訓練の分野における品ぞろえ強化が目的と考えられます。

 Hackbright Academyは4年前にカリフォルニア州サンフランシスコで設立された女性向けソフトウェア開発スクールです。医学、法学、物理学を専攻する女性の比率が45~50%に達しているのに、コンピュータ・サイエンスを専攻する女性の比率が20~25%と低迷していることに着目して、Facebook、Pinterestなどシリコンバレーの大手企業やベンチャー企業とタイアップしながら、女性ソフトウェア開発者を養成しています。10日間の無料オンラインコース、12週間の夜間コース、12週間のフルタイム集中コースがあり、フルタイムコースでは卒業生の9割以上が有力企業から採用オファーを獲得しているそうです。

 DevMountainは3年前にユタ州プロボで設立されたコーディングスクールです。ウェブ開発、iOS開発、UX設計などのコースを提供していて、フルタイムとパートタイムを合わせて、これまでに700人以上が卒業しているそうです。ユタ州だけではなく、テキサス州にも拠点があり、シリコンバレー以外でのソフトウェア開発者の育成に寄与しています。 近年、シリコンバレーの人件費や生活費の高騰から、企業や技術者が当地を敬遠する動きもあり、DevMountainはそういった人材ニーズの受け皿になっているとも言えそうです。