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会社の収益またはキャッシュフローに着目する企業評価方法 ~DCF法~

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余剰資産を加算し、有利子負債を控除して株式価値を算定する

実はDCF法は株式の価値を直接算定する方法ではありません。本業のみの事業価値を算定する方法なのです。混乱を避けるために、事業価値と企業価値の考え方を整理しておきましょう。

事業価値とは、事業そのものの価値で、企業が持つ余剰資産の価値は含みません。同じように有利子負債の価値を控除していません。したがって、企業全体の価値は、事業価値 (a) に余剰資産を加算し、さらに有利子負債を控除して企業価値を算出します。分かりやすくいえば、DCF法で算出された事業価値から正味の負債を引いたもの (これをネットデットと呼んでいます) が企業価値になります。

※ (a) から (b) を引いたものが企業価値になります。DCF法で算定された事業価値に余剰資産を加算し、有利子負債を控除します。これがDCF法によって算定された企業価値です。

次回は、マーケット・アプローチの代表的手法である「類似会社比準法」について解説します。

文:株式会社ストライク/編集:M&A Online編集部

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