2016年1-8月「老人福祉・介護事業」の倒産状況

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 介護報酬改定から1年を経過し、「老人福祉・介護事業」の倒産は2016年4月以降、5カ月連続で前年同月を上回っている。特に、2016年4-8月累計は47件(前年同期比67.8%増、前年同期28件)と増勢が目立つ。このうち、施設系のデイサービスセンターを含めた「通所・短期入所介護事業」の倒産は23件(同76.9%増、同13件)と際立っている。施設系デイサービスは、利用者の需要が高いため、異業種からの参入や起業する人は多いが、ノウハウ不足や慢性化した人手不足が経営の足かせになっている。

 高齢者の増加で介護分野は今後も市場拡大が見込まれるが、地区別で経営環境は異なっていても一様に厳しさは増しており、事業基盤の脆い事業者を中心に選別の時期を迎えているようだ。

2016年9月7日東京商工リサーチ「データを読む」より

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