走行中の充電が実現すればEVの航続距離が大幅に伸びると同時に、充電の手間を削減。主要道路に同社のワイヤレス充電装置が埋設されれば、車載電池は最低限のサイズまで小型軽量化が可能。これによりEV価格の大幅な引き下げが期待できる。
同システムは電圧を高めることで電流を小さくできるため、熱の発生が少ない低損失性を実現。加えて電流による磁界が小さいため、渦電流による誘導加熱も抑制される。同社では50Wから10kWの供給電力量に応じたワイヤレス充電施設の製作と設置を手がけている...
QPS研究所は九州大学発の人工衛星ベンチャー。1995年からスタートした同大での小型衛星開発の技術を伝承し、同大の八坂哲雄名誉教授と桜井晃名誉教授、三菱重工業でロケット開発を手がけた舩越国弘氏が2005年に設立した。得意なのはSAR衛星だ。
Booonは長崎大学発の新食糧開発ベンチャー。同大経済学部を卒業した橋爪海社長が2022年11月に昆虫由来となる代替プロテインの開発・製造会社として立ち上げた。現在、取り組んでいるのは高騰する魚類養殖用の飼料を昆虫で代替する仕組みづくりだ。
Spiberは慶應義塾大学発の新素材ベンチャー。「クモの糸を工場で大量生産する」企業として全国的に有名な「スターベンチャー」だ。同大先端生命研究所(先端研)でクモ糸の人工合成研究に携わった関山和秀代表執行役が、学生仲間たちと同社を設立した。
LQUOMは横浜国立大学発の量子通信ベンチャー。堀切智之横浜国大准教授の研究室が手がけた光および物質量子系の基礎研究と「JST(国立研究開発法人科学技術振興機構) START事業」の成果をシーズ技術として2020年1月にスピンオフ起業した。