“見る者を心地よくする男”。ロバート・レッドフォード演じるフォレスト・タッカーを一言で表現するならずばりこれだ。熟練の銀行支店長から新人の銀行受付嬢まで誰もが「紳士だ。」「幸福そうに見えた。」など彼に好印象を持ったと話す。
逃走中に知り合ったジュエルも、粋なブルーのスーツをまとったフォレストに心を掴まれる。親しくなるにつれ堅気ではないと感じていくにも関わらず、ジュエルの心に恋の炎がともる瞬間は、映像演出も伴いドラマチックで美しい。
刑事のジョン・ハントは忙しない日々に追われ、仕事に疲れきっていた。非番のジョンが、銀行で順番を待ちながら息子に「本当に好きなことをやれ。」とこんこんと諭すのと同じ場所で、いつも通り華麗に銀行強盗をやってのけるフォレスト・・・二人の人生は刑事と犯罪者でなければ交わることすらなかったかもしれない。しかし方向性こそ違えど、好きなことに生きるフォレストの姿勢にジョンは共感し、失いかけていた仕事への情熱を取り戻す。追う者と追われる者、二人が対峙するとあるシーンは何とも粋で、思わず口元がにやけてしまう。
フォレストは不思議な人物だ。銀行強盗などしなくても、大抵のことなら何をやっても大成できただろうに、なぜ足を洗わないのかと多くの人が疑問に思うだろう。「楽になんて生きたくない。楽しく生きたい」彼の言葉はじんわりと私たちの心を熱くする。
自身も映画監督を務めるレッドフォードだが、本作は若き才能デヴィッド・ロウリーに監督をオファーし、フィナーレを次世代へと託した。フォレストそしてレッドフォードの生きざまを目の前に、"人生をどう生きる?"と、自分自身に問いかけずにはいられない。
そして、我らがレッドフォードはやはり最後の最後までかっこいい・・・同時代に生き、その引退作をスクリーンで観れるなんて幸運だ。アウトローよ、永遠に!

映画『さらば愛しきアウトロー』
7月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて大ヒット公開中!
英題:THE OLD MAN & THE GUN
監督:デヴィッド・ロウリー
出演:ロバート・レッドフォード、ケイシー・アフレック、シシー・スペイセク、ダニー・グローヴァー、トム・ウェイツ
文:宮﨑千尋(映画ライター)
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