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「カーズ/クロスロード」(2017年)|一度は見ておきたい経済・金融映画&ドラマ【夏休み番外編】

※この記事は公開から1年以上経っています。
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「経済や金融業界のリアルな姿を垣間見たいのなら、映画がおすすめ!」ということで、毎回経済映画や金融映画を取り上げてきたが、今回は夏休みの番外編として、ちょっと変わり種の作品を紹介する。取り上げるのは、現在公開中の長編アニメ映画「カーズ/クロスロード」。アニメだといって侮ることなかれ、大人も十分に楽しめる1本だ。

「カーズ/クロスロード」(2017年)

カーズ/クロスロード

ディズニー傘下のピクサーアニメーションスタジオによる長編アニメーション「カーズ」シリーズの3作目。日本では2017年7月15日に公開されたばかりで、短編アニメーション「LOU(ルー)」も同時上映されている。奥田民生による日本版エンドソングも必聴だ。

【あらすじ】

ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーン。押しも押されもせぬ人気レーサーとなるが、新世代のルーキー、ジャクソン・ストームの登場やレーサーとしての人生を左右するほどの大クラッシュを経験し、“クロスロード(人生の岐路)”に立たされる。果たして、マックィーンが選ぶ道とは……?

【見どころ】

事業承継に通じるレーサーの世代交代

飛ぶ鳥を落とす勢いでレースに勝ち続けてきたライトニング・マックィーンもすっかり人気者となり、ベテランレーサーの仲間入り。だが、次第に最新テクノロジーを装備した新人レーサーたちに敵わなくなってくる。世代交代のごとく、同期たちが現役を引退していく中、マックィーンもクラッシュ事故を起こし、療養する羽目に。
自身のスポンサーである「ラスティーズ」が運営するレーサー育成施設「ラスティーズ・レーシング・センター」を訪れ、再起に向けて頑張るが、最新設備のレースシミュレーターすら上手く扱えない始末。それを見ていた新オーナーのスターリングに、現役を引退し、元人気レーサーとして泥よけなどの「ラスティーズ」商品の広告塔になることを勧められる。だが、レーサーにとっての報酬はレースを走ることであり、引退のタイミングは自分で決めたいと答えるマックィーン。
本作は、アスリートをイメージして製作されたというが、これは経営者の事業承継を彷彿とさせるシチュエーションでもないだろうか。経営者にとっての報酬は会社を経営することであり、スムーズな事業承継には引退のタイミングを自分で決めることも重要だ。
ちなみに本作は、映画の内容とリンクするかのように、これまで「カーズ」シリーズを手掛けてきたジョン・ラセター監督から、新人監督ブライアン・フィーへと引き継がれた作品で、まさに世代交代を描くべくして描いた作品だといえる。

M&Aによる成長と発展

マックィーンのスポンサー「ラスティーズ」のオーナーであるラスティーとダスティーは、自身の高齢化もあるが、新世代レーサーらにマックィーンが対抗できるようにと、「ラスティーズ」を潤沢な資金があるスターリングに売却。このM&Aによって「ラスティーズ」は最新の設備を整えたレーサー育成施設「ラスティーズ・レーシング・センター」を新設できた。これもまるでM&Aによって企業がより大きく成長していくのを見ているかのよう。映画終盤にも、「ラスティーズ」を巡るさらなるM&Aがあるので、そこにもぜひ注目を。

文:M&A Online編集部

映画「カーズ/クロスロード」公式サイト

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