■要点解説「成功するM&Aのポイント」

最後は、株式会社ストライク執行役員の金田和也さんによる要点解説。まずはM&Aが増えている背景を解説。「法律改正の後押し」「経営者の高齢化」「M&A認知度の向上」の3つが追い風となっているのだそうです。


<M&A増加の背景>

1.法律改正の後押し 1997年の独占禁止法改正以降、国をあげて組織再編を活性化し、経済を新陳代謝させていこうという流れに
2.経営者の高齢化 社長が60代・70代の企業のうち、約半数が後継者不在
3.M&A認知度の向上 ・経営課題の解決手段としての実績
・身売りや乗っ取りというM&Aに対する思い込みの変化
・経営手段の1つとしての認知

さらに、成功するM&Aのポイントについて言及。事前準備、交渉過程、M&A後のそれぞれのフェーズで重要なポイントがあると言います。それぞれの中でも特に大事だと強調されていたポイントを紹介します。


<成功するM&Aのポイント>

【事前準備】
売り手 自社の企業価値の把握は早めに
買い手 M&Aで会社を買収する目的、予算を決めておく
【交渉過程】
売り手 ・条件に優先順位をつける
・マイナスと思われることこそ早めに共有する
買い手 ・重箱の隅をつつくことしない
・迅速な意思決定
→時間がかかると売り手が不安になったり、他社に持って行かれたりしてしまう
【M&A後】
売り手 ・時点の違いを理解する
→売り手にとっては株式譲渡契約書締結時点が1つのゴール、買い手にとってはそれがスタート
買い手 ・時点の違いを理解する
→買い手にとっては株式譲渡契約書締結時点がスタート、売り手にとってはそれが1つのゴール。
・売り手との協力、信頼関係の構築、継続
・M&A直後に大きな変更、特に従業員に関する大きな変更はしない。

約3時間のプログラムを通して、MAOが抱いていたM&Aへのイメージが一新されました。M&Aって、どこかお金だけのシステマチックなイメージだったけど、人と人との信頼関係の上に成り立っているんですね。とっても人間くさいものなんだなとM&Aを見る目が変わりました。ひとつ、ひとつ、それぞれ違う物語があるからこそ、これからも色々なM&A案件をチェックしてみたいと思います!