愛知県の知多半島中部の行政の中心地ともいえる半田市。江戸時代から酒、醤油、味噌などの醸造業が栄えた町で、創業210年を超える超老舗・株式会社ミツカンが本社を構える。港町は運河で結ばれ、その運河沿いにはたくさんの蔵が並ぶ。まさに、「醸造の町・蔵の町」である。

十ヶ川の運河沿いに建つミツカン本社・ミュージアム

半田赤レンガ建物はその醸造と蔵の町・半田のランドマークともいえる建造物で、名鉄河和線と阿久比川の運河に挟まれた地に威風堂々と構えている。周辺は綺麗に刈り込まれた芝生に囲まれ公園ふうの佇まい。観光バスの往来も可能な広い駐車場もある。

重厚な扉を開け、赤レンガ建物のなかに入ると、常設展示室やカフェレストラン、地元名産品のショップ(半田赤レンガマルシェ)、クラブハウスと称する集会スペースなどがあり、観光客や地元市民の憩いの場となっている。

この半田赤レンガ建物は、現在は文化庁登録有形文化財、経産省認定近代化産業遺産に指定され、半田市指定景観重要建造物の第1号でもある。まさに東海地区を代表する産業遺産だが、実は数奇な運命をたどってきた建造物でもある。