楽天が反撃開始 野球観戦で子供も老人も完全キャッシュレスに
楽天生命パーク宮城での、楽天イーグルスの試合観戦が完全キャッシュレスになる。2019年のシーズンからで、スタジアム内のすべての店舗で現金が使えなくなる。
楽天<4755>が楽天イーグルスのホームスタジアム「楽天生命パーク宮城」と、J1プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」のホームスタジアム「ノエビアスタジアム神戸」で、2019年の開幕戦から完全キャッシュレス化に踏み切る。
これら野球場やサッカー場で小学生でもドリンクやグッズなどを買う際は、現金は使えず、主に電子マネーを利用することになる。
電子マネーの使用になれた子供たちは日常の生活でもコンビニやスーパーでの支払いに電子マネーを使うようになることは想像に難くない。そうした子供たちは毎月のお小遣いを電子マネーで受け取るということも起こりそうだ。
電子マネーは小銭のやり取りがないため、計算間違いや小銭の紛失などのリスクがなくなる。その一方で、暗算や貴重品管理などの機会が減少することになる。
キャッシュレス化は日本政府が進める政策であり、スマホ決済サービスの顧客獲得競争の激化などでキャッシュレス比率は向上することは間違いない。
釣銭を切りのいい金額になるように1003円といった具合に端数をつけて支払う光景は見られなくなるかもしれないが、レジでの待ち時間の短縮や現金の輸送コストの削減など、キャッシュレス化のメリットは多い。
楽天の野球場やサッカー場でチケットや飲食、グッズなどの購入で、現金に代わって使用できるのはスマホ決済サービスの「楽天ペイ」、電子マネーの「楽天Edy」、ポイントカードの「楽天ポイントカード」、クレジットカードの「楽天カード」、デビットカードの「楽天銀行デビットカードなど。
小学生が使えるのは主に電子マネーの「楽天Edy」となりそう。楽天イーグルスの東北での開幕戦では、入場者全員に「楽天Edy」をプレゼントするため、現場でチャージすれば、すぐに使えるようになる。
自分専用のカードを手にした小学生の喜ぶ顔が目に浮かぶ。多くの人でごった返す野球場やサッカー場では現金よりも電子マネーの方が安全と感じる親も多いだろう。小学生が電子マネーを使うのは時代の要請といえそうだ。
楽天Edyは2001年にソニーなどが出資して設立したビットワレットが運営していた日本で初めて全国規模で導入された非接触型の電子マネーが母体。2009年に楽天がビットワレットを買収し、2012年「楽天Edy」に名称を変更した。
キャッシュレス化が進むにつれて、電子マネーをはじめスマートホン決済サービスや、ポイントカードで同様なM&Aが実現する可能性は高そうだ。
文:M&A Online編集部
楽天生命パーク宮城での、楽天イーグルスの試合観戦が完全キャッシュレスになる。2019年のシーズンからで、スタジアム内のすべての店舗で現金が使えなくなる。