一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(27)

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バーンレート(航海期間)と成功報酬をめぐって諮問委員会との交渉が難航する(写真はイメージ)

バーンレートと成功報酬をめぐって紛糾

諮問委員会は、主に2つの点でコロンブスのビジネスプランにケチをつけた。一つは距離をめぐる問題だ。諮問委員会は、仮に西回り航路でインドにたどり着けたとしても、コロンブスの計画の3倍は距離が長く、時間もかかると分析した。

距離と期間を見誤れば、必要な食料や水の積載量など(≒必要投資額)も読み違えることになる。ゴールに到達するまでに飢え死にしてしまうだろう。失敗すれば大西洋に金塊をばらまくような、この馬鹿げた投資を実行したスペインは、他国からの笑いものだ...

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