日本の印刷業界は全般的に、需要減少の逆風の中で事業構造が変わりつつある。その主たる要因はデジタル化の進行であり、たとえば新聞、雑誌をはじめとするプリンティング・メディアは部数の減少が顕著である。書籍についても、全般的に販売部数が低落傾向にあり、打撃になっている。
印刷業は上記の出版印刷だけではなく、ポスター、カタログなど販促物からなる商業印刷、帳票、ノートなどの事務用印刷、商品のパッケージに代表される包装印刷と、四種類に大別できる。このうち商業印刷、包装印刷などは各地域の商工業者を顧客にすることから、中小業者が全国に分布するという産業特性もある...