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老舗経済誌「商業界」が破産開始決定 従業員は解雇

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~破産開始、負債額が判明~

 (株)商業界(TSR企業コード:291467199、法人番号:4010401013777、港区麻布台2-4-9、設立1948(昭和23)年8月、資本金6200万円、中嶋正樹社長)は4月2日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には高橋順一弁護士(磯邊・高橋・八木法律事務所、港区虎ノ門1-1-10、電話03-3501-2006)が選任された。
 負債総額は約8億8000万円。

「商業界」の最新号
「商業界」の最新号 ©東京商工リサーチ

 戦後間もない1948年に創刊した老舗経済誌「商業界」(2017年時点で発行部数8万2000部)をはじめ、「販売革新」(同約8万部)「食品商業」(同10万1000部)などの月刊誌を刊行していた。特に小売、流通業界に古くから精通し、定期刊行物のほか業界セミナーも数多く主催していた。

 ピーク時の1996年6月期には売上高約21億円をあげていたものの、その後は刊行物の部数低迷により売上が減少。「商業界ONLINE」をはじめとしたインターネットでのニュース配信にも注力していたが、近年は売上高約9億円で推移していた。
 この間、「ファッション販売」「飲食店経営」などの刊行物を他社へ譲渡するなど、近年は事業のリストラを進めていた。こうしたなか、2020年3月31日に従業員を解雇し、ホームページで休業を告知していた。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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