トップ > ビジネスと経済 > 事業再生・倒産 >相次ぐ新型コロナウイルスによる関連倒産 北海道でも

相次ぐ新型コロナウイルスによる関連倒産 北海道でも

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
※画像はイメージです

~北海道初、「新型コロナウイルス」関連倒産~

 北海道三富屋(株)(TSR企業コード:012217670、法人番号:8430001047345、夕張郡栗山町杵臼274-3、設立2005(平成17)年6月、資本金1600万円、三田正広社長)は2月21日、札幌地裁岩見沢支部へ破産を申請し2月25日、破産開始決定を受けた。破産管財人には開本英幸弁護士(開本法律事務所、札幌市中央区南1条西12、電話011-272-6789)が選任された。
 負債総額は7446万円。

 コロッケ製造業者。自社工場にて地元産じゃがいもを原料とする「くりやまコロッケ」を主体に、ビーフコロッケや、かぼちゃスープを製造するほか、じゃがいも生産なども手掛けていた。また、地元食材を使った洋食レストラン「蔵」も運営し、一時期は小売店舗も経営していた。
 主力のコロッケは地元テレビ番組で紹介され、全国の催事販売に出店をするなど知名度を有し、ピーク時には約1億円の年間売上高を計上していた。しかし、価格競争が厳しく赤字を散発し債務超過に陥り、苦戦を強いられていた。
 小売店をレストランに集約するなどで業況改善を図っていたなか、イベント出店を計画していた「さっぽろ雪まつり」の抽選にはずれて出店することができず、近隣商業施設へ出店を行ったものの、新型コロナウイルスの影響から外国人来場客が伸び悩み、思うような集客ができなかった。資金繰りが限界に達したことで事業継続を断念し、今回の措置となった。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5