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栃木の老舗清酒業「鳳鸞酒造」が倒産

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※画像はイメージです

~清酒「鳳鸞」を製造、1881(明治14)年創業の老舗~

 鳳鸞酒造(株)(TSR企業コード:260055883、法人番号:5060001012926、大田原市住吉町1-1-28、設立1952(昭和27)年5月、資本金1008万円、脇村光彦社長)は12月3日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には飛田博弁護士(弁護士法人飛田&パートナーズ法律事務所、中央区銀座6-16-5、電話03-6228-4647)が選任された。
負債総額は約3億円。

1881(明治14)年に創業した老舗の酒類製造販©東京商工リサーチ

 1881(明治14)年に創業した老舗の酒類製造販売業者。清酒「鳳鸞」をはじめ40品目のアイテムを持ち、ホテル・観光物産店に販路を形成。また、2000年6月よりワイン事業「鳳鸞 那須の原ワイナリー」をスタートし、ワイン醸造等の受託事業にも取り組み事業拡大を模索していた。

 2008年9月期までの売上高は1億5000万円前後で推移していたが、日本酒の国内消費量の低迷のほか、各酒蔵の醸造技術の向上で商品力で遅れを取り、事業規模を縮小させていた。一方、ワイン事業を開始するにあたり機械設備などへの資金負担が経営を圧迫し、2016年頃より資金繰りにも苦慮していた。
 このような中でワイン醸造の受託先との契約解除もあって経営不振に拍車が掛かり、日本酒の仕込み時期を前に2019年11月29日、事業を停止していた。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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