2019年6月21日、札幌市の書店「なにわ書房」が札幌地裁に自己破産を申請した。1950年の創業で、札幌市や北広島市の商業施設やショッピングセンターで5店舗の書店を運営。「活字離れ」に伴う出版不況や電子書籍の普及、アマゾンに代表される書籍のネット通販に押され、経営が悪化していた。

2015年に新業態としてブックカフェの「LINER NOTES」を開業、2017年にコストダウンのため京都市の大垣書店と仕入れを共同化するなどの経営努力もむなしく、2億9000万円の負債を抱えて自己破産に追い込まれる。

地方書店の廃業や倒産が相次いでいるのは周知のとおり。2019年1月に1963年創業の「天牛堺書店」(大阪府堺市)が約16億4000万円~18億円の負債を抱えて倒産(大阪府吹田市の「天牛書店」とは無関係の別法人)した。

2018年9月に1947年創業の「藤村書店」(埼玉県熊谷市)が最後まで残っていた2店舗の営業を停止、2017年10月には1877年(明治10年)創業の老舗書店「文栄堂」が約3億円の負債で資金繰りに窮し、いずれも自己破産している。

中小零細の書店倒産に至っては数えきれない。国内書店数は1990年代末の2万3000店から、2018年には1万2026店と約半減している。理由は前述のとおり、出版不況や電子書籍、書籍ネット通販の普及だ。が、青息吐息の地方書店に「とどめ」を刺すのは意外な業者だという。