自転車向け損害賠償補償の一般社団法人が民事再生法を申請
一般社団法人自転車安全利用促進協会と関連会社2社は12月25日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は一般社団法人自転車安全利用促進協会が約2億円で、関連会社を含めた3社合計約3億円。
~M&A戦略で拡大し、ピーク時には約10社を傘下に収めていた~
(株)イズミプロセス(TSR企業コード:430308361、法人番号:7080001007609、静岡市清水区伊佐布1546-9、登記上:港区芝大門1-10-11、設立1979(昭和54)年1月、資本金1000万円、代表清算人:福田豊氏)と関連3社は12月17日、東京地裁へ特別清算を申請した。
申請代理人は朝田規与至弁護士(シティユーワ法律事務所、千代田区丸の内2-2-2、電話03-6212-5500)ほか。
負債はイズミプロセスが約39億円で、関連会社を含めた4社の負債合計約56億8000万円。
イズミプロセスは1957年7月創業の老舗印刷業者。シルクスクリーン印刷を得意とし、自動車やオートバイ向けのエンブレムステッカー、機械操作パネル向けなど特殊印刷に強みを持っていた。大型設備の導入により、車両ステッカーや大型看板など広域面積の印刷にも対応し、同業他社では対応困難な小ロット多品種生産が可能な点もセールスポイントとしていた。フィルムメーカーなどに営業基盤を有し、2015年6月期は売上高3億2100万円を計上していた。
2015年3月に福田氏が代表に就任して以降、M&A戦略を積極的に展開。関東や関西などの中堅企業の買収を進め、ピーク時には全国に10社前後を傘下に収めていた。
しかし、グループの急激な業容拡大の一方で、買収資金の負担も過大となっていた。また、グループ企業で工場火災が発生するなどのトラブルも発生し経営が悪化。取引先への支払遅延や、銀行口座の凍結、所有不動産が仮差押えを受けるなど資金不足が露呈して信用が低下した。
2018年12月にはグループ会社の和泉石灰建材(株)(TSR企業コード:570234158、法人番号:4120101000321、堺市)が大阪地裁に民事再生法の適用を申請。イズミプロセスグループは事実上、事業継続が困難となり、以降は一部事業の譲渡や債務整理などを進め2019年12月16日に株主総会の決議により解散していた。
なお、同時に特別清算を申請したのは以下の3社。
(株)山陽社(TSR企業コード:290111013、法人番号:6011801008282、さいたま市岩槻区掛586-1、設立1952(昭和27)年12月12日、資本金1000万円、代表清算人:福田豊氏、アルミ製紙器加工、負債総額約3億5000万円)
高陽アルミ工業(株)(TSR企業コード:291914411、法人番号:6030001019650、同所、設立1965(昭和40)年6月15日、資本金1000万円、代表清算人:同氏、アルミ製品加工、負債総額約11億3000万円)
(株)東西製作所(TSR企業コード:570572355、法人番号:4140001041208、兵庫県丹波市市島町中竹田393-1、設立1971(昭和46)年4月10日、資本金3000万円、代表清算人:同氏、アルミ製品加工、負債総額約3億円)
一般社団法人自転車安全利用促進協会と関連会社2社は12月25日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は一般社団法人自転車安全利用促進協会が約2億円で、関連会社を含めた3社合計約3億円。
ネクタイブランド「FAIRFAX」を運営するフェアファクスコレクティブ株式会社は9月19日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は約13億円。
イギリス発祥の子供服専門店「motherways」を展開するマザウェイズ・ジャパンと関連2社が6月30日、大阪地裁に破産を申請した。負債額は3社合計で約70億円が見込まれる。
東京・品川の旗の台病院(社団おきの会)は4月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、民事再生開始決定を受けた。負債総額は債権者153名に対して16億5874万円。