アパレル「J.FERRY」が民事再生法を申請 粉飾決算も
「J.FERRY」を運営するリファクトリィは5月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。負債総額は約55億円。長年にわたる粉飾決算が明らかとなった。
~旧商号はオリオン電機(株)、事業は他社へ譲渡~
おおぞら管理(株)(TSR企業コード:013608010、法人番号:4010401115887、越前市家久町41-1、設立2014(平成26)年12月、資本金500万円、代表清算人:高木博司氏)は4月26日、福井地裁へ特別清算を申請し5月20日、特別清算開始決定を受けた。申請代理人は大日方史野弁護士ほか3名(西村あさひ法律事務所、東京都千代田区大手町1-1-2、電話03-6250-6200)。
負債総額は債権者10名に対して約100億2900万円。
ビーエーシー北陸(株)の商号で設立され2015年3月31日、オリオン電機(株)(現:FKサービス(株)、TSR企業コード:660080273、法人番号:4210001011533、越前市、2019年1月破産開始決定)からEMS事業(電子回路などの基板)と完成品事業(液晶テレビなど)のほか、これら事業にかかる資産と負債を継承。2015年4月、オリオン電機(株)に商号変更すると同時に本格的に営業をスタートした。
2016年3月期には約130億円の売上高を計上していたが、その後は完成品事業の受注伸び悩みや生産体制強化のための設備投資が嵩んだこともあり業績は低迷。2018年3月期の売上は約100億円に落ち込み、赤字となるなど厳しい業況が続いていた。
こうしたなか、2018年11月から2019年1月にかけて協業関係にある2社へ事業を譲渡。当社は清算手続に入り、2019年3月20日、現商号に変更するとともに、株主総会の決議により解散した。
「J.FERRY」を運営するリファクトリィは5月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。負債総額は約55億円。長年にわたる粉飾決算が明らかとなった。
エア・リージョナル・ジャパンが2018年12月26日、東京地裁より破産開始決定を受けた。地方創生のため庄内空港(山形)へのLCC就航を目指していたが、事業継続を断念した。
「ブラックシュガー」シリーズ等で知られる韓国の人気化粧品メーカーSKINFOOD(スキンフード)が8日、韓国・ソウルで回生手続(日本の民事再生に相当)を申請した。