老舗ポルシェディーラーの昌和自動車が破産 負債総額38億円

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※画像はイメージです

~老舗のポルシェ代理店~

 昌和自動車(株)(TSR企業コード:570558689、法人番号:7120001049786、大阪市西淀川区花川2-21-8、設立1959(昭和34)年7月、資本金5000万円、小椋基久社長)は8月27日、大阪地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には相沢祐太弁護士(ふじ総合法律会計事務所、同市北区堂島1-1-25、電話06-6456-0100)が選任された。
負債総額は約38億6000万円(2019年12月期決算時点)。

 ポルシェ専業の小売店としては国内有数の老舗。大阪市西淀川区と兵庫県西宮市の2店舗でポルシェ社製乗用車全ラインの販売を手掛ける一方、2003年10月には新たに認定中古車の取り扱いを開始。2005年以降、ポルシェジャパンが推進するブランド維持向上策に準拠した西大阪ポルシェセンターならびに西宮ポルシェセンターの本格稼動を開始して業容を拡大し、2018年12月期には売上高130億5828万円を計上していた。
 しかし、同期には顧客とのトラブル等で多額の赤字を計上。さらに、社員の横領など社内管理体制の不備も発覚するなか資金繰りが逼迫し、2019年7月から8月にかけて金融機関に借入金返済のリスケジュールを申し込んでいた。
 ところが、その過程で架空在庫などの粉飾決算が発覚し、金融機関との交渉が難航。その後も金融機関から協調姿勢を得るには至らず2019年12月末、事業を第三者に譲渡し、清算手続きに入っていた。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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