「寿し常グループ」運営会社破産 事業は東京一番フーズ子会社へ
首都圏に展開する寿司店チェーン「寿し常グループ」を運営する豊田と関連会社の益子食品は7月13日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債は、豊田が30億679万円、益子食品が15億6240万円。
~結婚式場のコロナ破たん、一部予約済みの挙式は予定通り実施へ~
(株)ウエスト(TSR企業コード:295233621、法人番号:1013301020466、豊島区西池袋2-36-10、設立2001(平成13)年6月1日、資本金2000万円、佐々木裕輔社長)は7月28日、東京地裁に破産を申請し同月29日、保全管理命令を受けた。申請代理人は内藤滋弁護士(内藤滋法律事務所、中央区築地2-3-4)と、増田智彦弁護士(東京丸の内法律事務所、千代田区丸の内3-3-1)。保全管理人には板橋喜彦弁護士(新都総合法律事務所、千代田区四番町6-11)が選任された。
負債総額は債権者144名に対して約11億円。
名古屋市中区の「ザ・グローオリエンタル名古屋」と栃木県小山市の「アルファーレグランシャトー」の2カ所の結婚式場を運営していたほか、フォトスタジオ、ブライダルフォト撮影サービス、フォトグラファー養成スクールなどを手がけていた。過去には銀座スタジオ、福島スタジオなどを構え、首都圏や東北地域のブライダルフォト撮影を主力に2009年5月期には売上高11億8500万円をあげていた。
以降は、写真需要の減少などからフォトスタジオの事業を縮小。結婚式場の運営にシフトし、売上高は回復傾向にあった。しかし、競争激化などから不安定な採算性を余儀なくされ、資金繰りも徐々に悪化。金融機関と私的整理手続きの中で金融支援の交渉を続け、スポンサーを募集し、複数のスポンサー候補が支援を表明していた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、結婚式のキャンセルや延期により4月以降の売上高が急減、今回の措置となった。
なお、「ザ・グローオリエンタル名古屋」の事業は、スポンサーの(株)キャメロットコーポレーション(TSR企業コード:473036916、法人番号:7180001104957、岐阜県)に譲渡済みで、営業は継続中。すでに予約済みの挙式は予定通り実施できる見通し。「アルファーレグランシャトー」は、保全管理人の下で営業継続のため支援を得られるスポンサー選定を進めている。本社スタジオは事業を停止した。
首都圏に展開する寿司店チェーン「寿し常グループ」を運営する豊田と関連会社の益子食品は7月13日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債は、豊田が30億679万円、益子食品が15億6240万円。
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