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キャスキッドソンジャパンが破産 負債総額は約65億円

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~「新型コロナ」関連倒産、イギリス発の人気雑貨ブランド~

 キャスキッドソンジャパン(株)(TSR企業コード:013146645、法人番号:1010401115320、港区北青山3-5-43、設立2014(平成26)年11月20日、資本金1000万円、ジェニー・マユコ・ワカナ社長)は4月22日、東京地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。破産管財人には幸村俊哉弁護士(東京丸の内法律事務所、千代田区丸の内3-3-1、電話03-3213-1081)が選任された。
 負債総額は債権者数約400名に対して約65億円。

「キャスキッドソン」の商品
「キャスキッドソン」の商品 ©東京商工リサーチ

イギリスの服飾雑貨ブランド「Cath Kidston(キャスキッドソン)」の日本での店舗運営・企画販売を展開していた。
 デザイナーCath Kidston氏がロンドンのホランド・パークに小さな店をオープンした1993年の創業。イギリスを象徴するクラシカルなデザインをモダンでポップな感覚と融合させたプロダクトで、小花や薔薇、野苺などのモチーフを特徴としていた。これらを用いたバッグやポーチ、布製品などの雑貨等で幅広い年代の女性の支持を受け、日本国内でも大きなブームとなった。
 当初、日本では大手アパレル業者がライセンスを取得して展開していたが、2015年9月に当社が事業を引き受けた。英国キャスキッドソン・リミテッド社の出資のもとでの事業展開となり、全国の商業施設などに約40店舗を出店していた。
 しかし、「新型コロナウイルス」の影響により、英国キャスキッドソン・リミテッド社が同国内での全店舗の営業継続が困難となった。また、日本国内でも商業施設の営業自粛などで来店客数が減少し、経営が急速に悪化。先行きの見通しが立たず、今回の措置となった。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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