老舗経済誌「商業界」が破産開始決定 従業員は解雇
老舗経済誌「商業界」や「販売革新」などの月刊誌を刊行していた商業界が4月2日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約8億8000万円。
~山口県初の「新型コロナウイルス」関連倒産~
長州観光開発(株)(TSR企業コード:770049095、法人番号:2250001008040、萩市古萩町25、設立1972(昭和47)年7月、資本金9000万円、澤野秀人社長)は4月6日、山口地裁萩支部に破産を申請した。申請代理人は中山修身弁護士(中山・石村法律事務所、山口市春日町2066-1、電話083-923-5240)。
負債総額は約18億円。
1973年10月、萩市でトップクラスの規模を誇るホテルを開業。萩市の観光客増を見込んでいたが、旅行客数の低迷などから経営不振に陥り、開業から数年で別企業の傘下となり、そのなかで積極的な投資を行い付加価値の向上を図った。2003年に大浴場をリニューアルし、2004年には「萩グランドホテル天空」へホテル名を変更。2008年7月には地産地消をテーマとした直売所「とれたて市場」を開設し、宿泊客だけでなく地元消費者の集客にも注力していた。
しかし、過去の投資に伴う負債が大きな負担となり、金融機関に返済スケジュールの変更に応じてもらうなど支援を受けながらの営業が続いていたが、以降も萩市の観光客数が伸び悩み業績は低迷していた。業況に改善が見られないなか、「新型コロナウイルス」の感染拡大による自粛が続き、客足はさらに減少。事業継続が困難となり、今回の措置となった。
老舗経済誌「商業界」や「販売革新」などの月刊誌を刊行していた商業界が4月2日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約8億8000万円。
蒲郡市の西浦温泉で観光旅館を営む冨士見荘が2月21日に事業を停止し、名古屋地裁豊橋支部へ破産申請した。中国で急拡大した新型コロナウイルスの影響で中国からの団体ツアーのキャンセルが相次いだため。
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